のどかな繊維の街、新市町

広島県福山市新市町は、繊維の街として有名です。
たくさんの繊維工場から家内工業まで元から住んでいる方々のほとんどが、繊維工場に勤めたり関係のある仕事をしています。

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しかしたいへんな田舎ではあります。
公共交通機関は、私が住む新市町宮内ではバスは2時間に一本程度。
駅までは2.5kmあり駐車場もない無人駅ですから、移動手段は自動車がほとんどです。
広島県は軽四の自動車が日本一多いのですが、こういう田舎が本当に多いので、一人一台という家庭も少なくはありません。
でも、非常に安全な街です。

我が家などは1週間も居間の掃き出し窓の鍵を開けたままにしてしまったことがありますが何事もなく過ぎました。
そのくらい治安はしっかりしています。

隣近所が親戚というところが多いせいもあるかもしれません。
昼間は農作業をしている人たちがいて、誰か誰かが子供達を見ていますし「どこの家のないなに君が通った」まで皆さんご存じなので、本当に地域全体が子供見守り隊だと思います。
ですので、安心して子供を遊びに行かせられますし、なかなか帰ってこないとその辺にいる人に尋ねれば「おお、○○でみんなと遊んじゃったよ」と教えてくれるので迎えに行くのも簡単です。

常夜灯は少ないので、蛍光板とかは必要ですが、新市町は不思議な街で、いちばん立場が強いのが自転車で、次が歩いている人、最後が自動車です。
ですのでぼーっと脇道に立って犬がおしっこするのを待っていたり、主要道路で無い限り道の真ん中を歩いていても気が付くまでのろのろとついてきてくれます。
気が付いて「わぁ~~!ごめんなさい!」と頭を下げると笑いながら通り過ぎていきます。
怒った人は一人も会ったことがありません。

まぁ、そんなのんびりとした田舎ですので、子供達が遊べるアミューズメント施設はありませんが、20分くらい自動車で走れば郊外型大型商業施設があるので、自動車さえ運転できればなにも苦労することはありません。

新市町の子育て環境について

子育てに関していちばんありがたいことは、公立の保育園の向かい側が小学校だということです。
子ども達はなにも怖がることなく小学校へ同じお友達と進学します。

保育園は公立しかありません。
幼稚園はありません。

ですが繊維の街なので働いているお母さんも少なくなく、夕方6時までは預かってくれるので、フルタイムで働くことができます。
ママ友が集えるような喫茶店とかはありませんが、道路が皆さんのコミュニケーションを取る場所です。
自動車が通らないので安心して話に花を咲かせられます。

子ども達が遊ぶ場所はどこにでもあります。
田んぼや河原、河川敷は結構広いのでお年寄りから子どもまで多くの人が運動したり遊んでいます。

残念なのは近所に習いごとができる場所が無いことです。
だから海があるにもかかわらずきちんとしたフォームで泳げない子ども達は多いです。
習いごとをさせるには、15kmほど離れた福山市中心地へ行かないといけませんが、余りそこまでして習いごとをさせる人もいません。
野山を駆けまわって、虫を捕ったり蛙をいじめたり。
悪ガキさんなら一杯います。

優秀な学校というものはありませんので、子ども達は保育園→小学校→中学校とエスカレーターのように同じ仲間と進学します。
我が家の娘は私立の6年制の中高一貫校を希望しましたので、家庭教師を雇って受験勉強をして受かりました。

しかしとても遠くなので、単線の福塩線に乗り在来線の山陽本線に乗り換えての通学でしたので通学に2時間半はかかりました。
スーパーマーケットも1.5km先に二軒あるだけですので、我が家では日曜日に一週間分の買いだめをしてきてしまいます。

まだ市街化区域になっているところも我が家のすぐ裏の道までですので、そこから奥は新しい建物は建てられません。
ですが市街化区域内の畑はどんどんと更地になっていき団地ができるようになりました。
そこに引っ越してきた方々も自転車に子供用の椅子を取り付けて子どもを乗せて保育所へ通っていますが、先にも述べたようにいちばん強いのが自転車なので、安心して送り迎えができますが、やはり自動車の免許を持っていた方が何かと便利な街です。

このようにのんびりしたい田舎暮らしはできるのですが、平成の大合併によって以前は「芦品郡」という繊維の街として一郡一町の町でしたが、福山市と合併しました。
取り立ててこのあたりでは、地域の支援などはありません。

お年寄りが多い町ですので介護施設は充実していますが、少子化もありますし帰ってきても仕事がないので、出て行く子の方が多いことは否めません。
それでも新しく住宅が建ち始めていますし、子供の数も増えてきています。
のびのびと土の上で子育てしたいという若い家族にはきっと安心して住めるところだと思います。

大家族のような街、新市町

まるで大家族のような街ですので、みんなが子ども達を見守り、お年寄りを見守り、気さくに畑で取れた野菜を持ってきてくれます。
私も犬の散歩をしていますと、名前も知らない人たちが気さくに声をかけてくれますし、おとなしい犬なので何時もおやつを持ち歩いています。
とてもかわいがってなで回して下さる方にはおやつを渡して食べさせてもらうと、より親密になって散歩のたびに声をかけてくれます。

本当に気さくでのんびりとしていて、人工的な遊び場はないけれど、自然が全て遊び場です。
農家もしているお宅では、植え付けから稲刈りまで家族総出でしていますので子ども達も楽しそうにそれらをやっています。
それが彼らにとっての遊びでもあります。
これからの季節路地もののイチゴなどが収穫されます。
子ども達は収穫しながら取れたてのイチゴを摘まみ食いしています。
これが我が町新市町宮内界隈の様子です。

最後に一つ。
我が家はお隣が遠いので生のドラムを叩いたり、私は歌を歌うので大音響でマイクを使って練習しますが、どこからも「うるさい!」と言われたことはありません。
とっても自由に自分の好きな事ができる街です。

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